
数回の稽古で、共演者全員を好きになりました、すぐにわかることです、舞台が好きな人が集められました。意識や技術、思いが通いあう稽古は刺激的で楽しいのです、互いに手を取り合って舞台をどこまでも自由に泳いでいけます。これは、今回のチーム全員一致の感覚であったと思います、ですから中止の連絡を聞いて、驚き戸惑い、そしてただただ残念でした、後から後からやってくる様々な気持ちを先日にようやく受け入れることができました、舞台というものが自分にとって本当に大切な場所や手段であるのだと再確認する時間を経験させて頂きました。
ご来場をご検討されておりました皆様、もうすでにご予約下さいました皆様、下記URLのご一読をお願い致します。
【公演中止】そして誰もいなくなった | 劇場スケジュール | ジョブキタ北八劇場
思うんです、ここは北海道です。
”舞台俳優を仕事にする”ということは大変なことです、具体的に言うと「札幌で演劇のお仕事をしようとしてもそんな仕事はほぼないんです、だから作らないといけないんです、仕事そのものを」他力本願ではなく、一人一人にそういう気概がないと続けることはできない、これが本当だと思います。
今回、舞台を仕事にしようとして実際に仕事にすることができている先頭を走っている先輩方から、私を一人の俳優と認知した上で、舞台俳優として仕事の依頼を頂いたのですから、どれだけ嬉しかったか。どれだけ気合が入っていたか。長年私を見て下さっている皆さんならわかってくれると思います、舞台とはやっぱり約束なのです、その日その時足を運んで下さる皆様と自分自身に対する強力な”生きる”という約束なのです、そうして乗りかかった舟なのです、最後までお供させて頂くことになりました。
これから新たに舞台作品を仕上げ、朗読劇にも取り掛かるのです、ざわざわしませんか?私はします。
転んだら、立ち上がるんです、立ったら、歩くんです、どこへ?決まってます、舞台へ行くんです。
いつも挑戦するからこそ誰よりも失敗も経験するのです、この背中を見に劇場へ来て下さい、この様なドラマを踏んでこそ芝居はより臨場感を増すということを知って下さい、注目して頂いているのでしたら尚更にこの感動を受け取ることになると思います、不条理に泣いたり笑ったり怒ったり悲しんだりしたことのある皆様にこそ響くはずです、物語が産まれる瞬間です、、、そんな気持ちで一杯です。
私が出演させて頂きます日取りには変更があります、確定し次第、詳細お知らせさせて頂きます。
演目が変わっても、一度受けたお仕事に応えようとする気持ちには何の変りもありません。
出来ることを全力で取り組まさせて頂きます。
柴田 智之