Atelier柴田山 – Atelier柴田山のWEBサイトです

Information

ガパージュ／隙間のページ　について2024年3月4日
札幌市中央区から南区へ引っ越してから9年目、移住してすぐに偶然お隣にお住まいであった浅井憲一さん、幸子さんとの出会いをきっかけに南区在住の様々な工芸の作家の皆様…
札幌演劇シーズン2024冬「大きな子どもと小さな大人」タイアップ「惑星エンガエン」展の経緯と内容について2024年2月1日
　札幌演劇シーズン冬2024参加作品「大きな子どもと小さな大人」は、柴田智之が14年間ほど働かせてもらってきた福祉のお仕事／障がい者福祉について経験を劇作したも…
大きな子どもと小さな大人／ゲストの皆様について2024年1月22日
絶賛稽古中の「大きな子どもと小さな大人」公演、客演して頂く皆様についてでした。お声がけさせてもらいました皆様、とてもとても濃厚です。心を通わせた仲間、想いはせ…

Archives

2022

大きな子どもと小さな大人

2015

ジロトマッテル

2013

寿

2005

SL

2002

永久機関物語

2001

COLORS

シバタチャンネル

稽古の様子や制作の舞台裏など更新中！

Youtubeを開く

Instagram

sibata.tomoyuki

グループ展示のお知らせです。柴田

グループ展示のお知らせです。

柴田は絵画新作４９枚、2023年三陸国際芸術祭A.I.R・岩手県／野田村にて制作した作品と情報などを設置させて頂く予定です、連休、タイミング合いましたら遊びにきて下さいね、☺

南にモンパルナスvol 2.5

2024.4月30（火）〜5月5日（日）

10時〜17時

さいとうGallery／AB室にて

〒060-0061
札幌市中央区南1条西3丁目1番地　ラ・ガレリア5階

参加アーティスト
（五十音順・敬称略）
浅井憲一
上杉高雅　
河口真由美
柴田智之
孫田敏
畑江俊明
水戸麻紀子
山口大樹

https://www.city.sapporo.jp/shimin/bunka/gallery2/gallery/s_1284.html

#南にモンパルナス

不思議だ。生きているのが不思議で

不思議だ。

生きているのが不思議でならない、体を確かめてから、１日が始まる、有り難い、感謝する。

ワクワクドキドキする方角へ向かって、話し合いをいくつも繰り返し行動することは人里離れた森や山の中を分け入っていくような、そんな気持ちだ、足元を確かめて行く一歩ずつが全て、足を止めて周囲を見渡せば季節のような変化を沢山見つける、感じる、私自身も変わったのだと思う。

やっとたどり着いた場所で出会いがある、ご挨拶する、やっとできた形を分かち合う喜びがスタート地点となる、また旅が始まる、そして色々にこなしながら新作４９枚を用意できた、展示がある。

急ぎたいときほど焦らない私になろう、色々が公開できるまでにはもう少し、そこから先は呼吸するように作る、創作することができる、どこまでも駆けて、泳いでいける。

毎日コツコツ進んでいます、いつも読んでいただきありがとうございます、皆様の1日が大切に守られますように。

#春
#絵画制作
#映画
#演劇
#展示
#企画
#郷土芸能

先日、ダンボールシアター「ちびロボダンダン」を観る。

https://cardboard-theater.com/

飾らないダンボールの素材に沢山のメッセージとユーモア、創意工夫が乗って運ばれてくる、感動した、元気になった、ぼろぼろ泣いて軽くなった。

演劇とは作る人／見る人が、悩みや不安を抱えて暮らしてきた分だけ、この世の外へ向かって優しさや夢を運ぶのだと思った、そして私もやはり芝居で旅したいのだと熱くなる。

創作を生業にしようと志してから今日までの間に、失ってしまった何かがさらに遠のいていくような感覚もあった、それで何を忘れたのかすら認知できそうもない、遠く霞む何かがある。

痛くて苦しい、暗くて悲しい、そのままを受け入れて認める、だってみんな等しく必ず、今生を終えるのだから。

それまでの間はできるだけ右往左往してみる、わたしはやはり他の誰でもないただの私にしかなれないのだから、結果すべてその様になる、在るべき場所へ在るべき時に、帰るべき場所へ帰ることができるのだと信じて、試みることだけがいつも救いだから。

・・・・

お手伝いさせて頂いている福祉の現場で、子どもたちと過ごすと春の花を見つけるように心が軽くなる、快い、有り難くて手を合わせる、感謝する。

毎日、今後の準備に邁進しております、本当にイベントを企画する／実行する、という流れは時間と手間暇を惜しまずに数日の本番の為に年単位で走り続ける、長距離走かトライアスロンのようであるのだな、と振り返ります。

お知らせしたいことを手渡せるように、一歩ずつ進んでいます。

読んでくれてありがとうございます、皆様の１日が暖かに守られますように。

#ダンボールシアター
#ちびロボダンダン
#人形劇
#子ども達に元気をもらう
#一歩ずつ

・北海道文化財団アートスペース企画展vol.55
橋口潤平と個展其の三～UＳ～

2024.3.26～5.31

札幌市中央区大通西5丁目11 大五ビルヂング 3階

入場無料

開館　9:00～17:00（土・日・祝日休館）

https://haf.jp/

3月に伺う、新作とここ数年で描かれた沢山の絵が並ぶ、静かに共感する呼吸はオフィスにまで広がっている様だ、作品一枚ずつに言葉を探した、色や構成に閉じ込めてあるように思うからだ、しかしそうではない、これらに目や耳を澄ますことがあっても、触れることはもちろん開けてしまってはならないのだ、我々は、貴方や私であるということを認めて再発見しているのだから、これらに目や耳を澄ませたのであれば、触れることはもちろん開けてしまってもかまわないのだ、ひんやりとしても温かい、彼の奥ゆかしい哲学に迷い込むような時間が流れている。

・佐々木あおいひかる雨個展
2024/4/3 wed 〜4/14sun

musica hall cafe
札幌市中央区南3西6丁目3-10長栄ビル3階

11:30〜20:00(月曜定休、貸切でご覧できない日もあり)金曜日21時まで

https://note.com/aoisasaki/

4月に伺う、微笑みを浮かべる人の姿と鹿の絵画の作品が壁面にあり詩が添えてある、あえて筆の運びが残るような風景と「弔う」という言葉が印象に残った、彼女達が新しく作成したCDを何度も聞いた、音には詩があって柔らかい、静かでとても心地よい。

弔う、とは、なかったことにするのではなく、むしろ「狂気」と呼んだ症状を認めていく事で感性はこれらの作品にたどり着いたと感謝すること、愛情を自身に届けることなんだろうな、不安の波がまたやってくる時にも、否定や疑問を握りしめて頑なになるのではなく、むしろ認めて手のひらを開き恐れを手放していくことに自分自身との和解の道が開けるのだろうな、と読み取った。

ぜひタイミングの合う方は、それぞれの個展に足を運んでほしい。橋口氏は５月末まで、あおいさんは4月14日まで。

柴田、汎ゆることをコツコツ進めています、早く情報お伝えしたいことが沢山あります、近くお知らせさせて頂きます。

いつも読んで下さいましてありがとうございます、皆様の１日が暖かに守られますように。

#橋口潤平
#北海道文化財団アートスペース
#佐々木あおい
#musica hall cafe

旭川　詩誌　フラジゃイル　第1９号

旭川　詩誌　フラジゃイル　第1９号

寄稿・吉成秀夫　「テールランプ」　感想文

以上で約束の3つの文章についての感想を書き終えました、書かれた詩は載せられませんが良ければ読んでみて下さい。

この詩は、恐らく詩人／吉増剛造さんと吉成氏の関係性からくる詩なのだと想像する、17号感想でも述べた通り、的外れであったとしてもここには一文字も書かれていない“先生”という存在について、思想や生活や仕事と共にあるという事はどんな事なんだろうかと、やはり想像してしまう。

吉増剛造 - Wikipedia

今でも覚えていることがある、それは吉成氏はじめ近隣の友人たちより学外からでも受けることができる授業があるからぜひと強い勧めがあって大学へ足を運んだことがあった、吉増剛造さんの授業だった、私の知らない沢山のアーティストや知識人の数々が載せられている資料をどさりと手渡された、その時の資料は未だに本棚にしまってある、クリスマスプレゼントであると告げてくれていた様に思う、刺激的だった、特に詩人と出会えたのだという体験と感覚が嬉しかったのを覚えている、その後、吉増剛造さんと吉成秀夫という関係にはいつも特別の興味と関心を持つようになったのだ。

＊

どんなものでも表現を受け取った時、自分の経験の引き出しの中から照らし合わせて想像する／表現の中で滲み出てくるものを味わい深く観察することは飽きない習慣である、経験の引き出しの中から見当たらないものを与えてくれる人との出会い／学びこそに“先生”を見つけることができる様に思う、そのように考えると利害や立場を抜きにして、生徒と先生という言葉は転換しうるものであり、互いに学びあう関係性が理想ではないかと考える。

自分の人生が決定的に変化した瞬間をどのように経験したのかによって、何らかの枠組みの中で選択と結果について誰もが、信念の構造化を図るのではないだろうか、同時にこれは出会いによって変化するもので多様にある。

私の場合は、何をどうしたらよいのか今以上にわからないまま、学校をやめて家を出て社会へ出た、それから出会った人たちはみんな私の“先生”であったと振り返る、演劇と創作活動以外はどうでもよかった私と共にあってくれた人達／搔き集めてきた経験のことでもある。

働き始める時も旅に出たいから辞めますといった時も変わらず優しく厳しく受け入れてくれたおばちゃん達、日雇いのアルバイトで働くことの寄る辺なさで繋がる様々な顔ぶれ、選挙カーに乗り込んで手を振ることには本音とたて前というものによるものなのだと本当にがっかりさせてくれた市議会議員さん、私が気に入らないので辞めさせたかったらしい社長さんと知らないふりをしてくれていた酒乱で空手有段者の料理長、何かと神様の名前を振りかざして宗教の勧誘をしてくる信心深い管理人さん、風俗店とヤクザの事務所へおかもちで軽々と行き来する蕎麦屋の出前、給料くれない造園屋のおやじ、老いと病と死を赤裸々に見せてくれた高齢者施設のおじいちゃんおばあちゃん、他にも伝え難い人たちが沢山がいる、全てが有難い出会いと体験だった、与えられてきた宿題にはまだ終えられていないものが沢山、出会ってきた人達よりもまだ出会っていない人の数の方がはるかに多い、創作の世界でもそうだ、“アーティスト”という選択肢を選ぶ人は少数派だ、そして選択した後にも道はどこまでも分かれている、潔い孤独だ。

先生と生徒という言葉は旅をしながら人間という存在の理解を深めてくれるもので尊敬が何よりの鍵であると思う、奇麗と汚いを、それぞれの世界と常識を支え抱えて暮らしているのだという事を理解できたなら、次はどの扉を開けばいいのだろうか、わかっている、各々の中に答えがあるのだと、ずっと共にあってくれる何かとは、親でも伴侶でも子どもでもなく、究極、自分の体だけではないかとすら思っている。

＊

自動車という動く密室が二人を乗せて私にもわかる場所や道路を走っていく、自分自身にとって大切な指針を与えてくれる存在と分かれて、やはり自身にとって何を大切にすべきなのかを明確に持ちながらも葛藤したのではないか、テールランプの点滅／明滅が揺れて孤独に光って見えていたのではないか、そう読む。

2024年4月11日

柴田智之

#フラジゃイル
#吉増剛造
#吉成秀夫
#書肆吉成
#先生
#詩
#テールランプ

美しい西日が山の線に溶けるのを見る、綺麗だった。

自分の街から離れていく時と帰る時とが心地よい、この距離は遠いほど良いのではないか、また頑張れる力を養う。

不思議なご縁から始まった友情をより繋げる会がはじまる、いつもやりたいことをやろうとする時には道がない、だからいつも作るしかないのだ、それが自分らしくて良い。

沢山話す、それから字を沢山書く、新しくはじまる、本日もコツコツゆこう。

いつも読んで頂きありがとうございます、春ですね、皆様の１日が暖かく守られますように。

#利尻富士
#野田村
#直会
#春

旭川　詩誌　フラジゃイル　第1８号

旭川　詩誌　フラジゃイル　第1８号

寄稿・吉成秀夫　「蝉と不死」　感想文

勇崎哲史さんという写真家への追悼詩だった。

札幌市のご出身、2021年に沖縄でお亡くなりになられたとの事だった。

東川町文化ギャラリー｜写真から出会いと交流が生まれる場 (higashikawa-town.jp)

私は写真が好きだ、自分でもよく撮影する、機材の詳しいことはよくわからないけれどカメラが切り取る風景が写真という形になって、その人がどのように世界を見ているのかを自分も含めて第三者が目で見ることができると感じるからだ。

データでもプリントされているものでも写真をみながら“このように感じた”と会話することも可能であれば当然、カメラマンが“このような写真だ”と語ることも可能だ、両方から考えてみてもどうしてこの様な構図や仕上りになったのかと考察できることがいつも面白い、視覚の違いを知ることに飽きないのだ。

沖縄についてある日、「平和の礎を知っていますか柴田さん」と問われたことがある。

手渡されたのは、沖縄慰霊の日についての思いを綴った手書きの台本だった、熱心な瞳でこれを演じてくれないかと震える声でお願いされた、沖縄で生まれ育った方が高齢になってから北海道にどうしてご夫婦で暮らしているのかは質問できなかった、考えさせて下さいと受け取った後、沖縄や沖縄戦、日米同盟についての本を手に取ってよく勉強した、その後これは私が演ずるべきではないと丁寧にお断りした、うまい下手など問題ではない、ご自分で演ずるべきとお勧めすると共にいつか自分の足で平和の礎へ伺いますと約束した。

平和の礎（いしじ） - 沖縄県営平和祈念公園 (heiwa-irei-okinawa.jp)

2023年、約束を果たすことができた、沖縄戦争で亡くなった方たちの名前が刻まれている石碑がいくつもいくつも並んでいた、来られました、とその方に電話でお伝えした、沢山の方が亡くなった慰霊碑に手を合わせた、思考と感覚とが何かを訴えている、その何かを言い表す言葉が見つからない、今も探している。

自分は何を思ったか、事実と知識と感覚にどのような繋がりを見出したか、これは写真と同じく立場が違えば考察も違う、圧倒的な違い、知れば知るほど関われば関わるほどそうだろう、死を見つめることは、どのように生きたいのかを見つめることだ、私たちに与えられている時間は等しく限られているから、選択、選択の連続だ、シャッターがそうだろう、重かろうと軽かろうと切り取るのは光であると共に“見つからない言葉”でもある様に思う、いいえ、わからないのではなく主張と説明を切り捨てたひとつの回答であるとも言える。

「蝉と不死」というタイトルで編みこまれた詩には独特の緊張感と呼吸とを感じた、真面目で固い、誠実で真摯だが飛躍もある、そして何より丁寧さだ、まっさらなシーツが丁寧に敷かれている様な丁寧さがある、これが彼の素晴らしい個性だと思う、真似できそうもない。

ごまかしのない言葉を花の様に添えて故人を見送ろうと試みていると同時に“残された私にできることとは何か”、と問うているようにも読めた。

2024年3月30日

柴田智之

#フラジゃイル
#吉成秀夫
#勇崎哲史
#平和の礎

ガパージュ／隙間の時間、終えました。

本日、搬出でした。

この展示についての話し合いが始まったのは6月だったでしょうか、暑い夏の始まりから続けてきた会話に私はどちらかと言うと見通しが思うように持てない思いが募り、お断りしようかと悩んだ取り組みでした、この企画で気がつかせて頂いた事があります、それは“自分の常識だけを押し付けてはいないか”という事です、私は俳優／アーティストとして名乗るのにも関わらず、多様なコミュニケーションの可能性と展開の芽を、成果としての果実をただ得ようして実る前に摘み取るところであったのではと。

工芸だろうがARTと名乗りたかろうがどうでもよいのです、アーティストとして生きようと決めたら待ったなしですから、自分自身の権利を認めてもらいたいと訴えることを呼吸する様に続けることが日常になります、そしてこれを続けている強さを持った人が多様に集まって会話を続けるという事がどのような結果を導くかと言えば“不一致”です、一致することはあり得ません、真実です、私たちが個別の存在であることを認め合って、尊敬し合えてこそ叩けるドアーが用意されており、開くことが出来たとしても尚、切り開き築き上げる道だけが待っているのです。

現実に泣けるだけ泣いて叫べるだけ叫んであがけるだけあがいた後で私たちはひたすら笑うことでしょう、逃げるのも強さです、どこまでも避け続ける選択の後先には大切に守るものがいつもいつもある事を理解します、どちらにしても言いたい事とやりたい事の為にあり余る努力を積んで尚、孤立するのです、真冬の旭を目に焼き付けるのです、消えない光であればこそ続く歩みです。

ただ賛成でなく、ただ反対でなく、ただ賛美するでなく、ただ罵るでなく、ただ意見するでなく、ただ言葉にするのではなく、まったく違うジャンルの手法を持ち続ける強さを育てた私たちが出会い、あらゆるジャンルに適応される組織の方式ではないご近所さんとしての感覚の距離感と強要のないほとんど自由な意思でこの様な形で展示ができたという事が奇跡であるという事が伝わるでしょうか？そうです、まるで舞台作品の様に一期一会でした、もう二度と再現のできないライブであったのです。

足を運んで下さいました皆様、ご関心とお気持ち、本当にありがとうございました、やり遂げられました。18名の尊厳／志しとご一緒できましたことが光栄でした、そして上杉高雅さんへの熱烈な拍手を、ありがとうございました。この挑戦を支えて下さいました國松明日香様、南区地域振興課の皆様、芸術の森工芸館の職員の皆様、巡りあわせの不思議と出会いに手を合わせています、美しい時間を頂きました、精進をお約束致します、ありがとうございました。

気がつけば春、次へ進みます、長文読んで頂きありがとうございました。皆様の毎日が大切に守られますように。

＃ガパージュ

＃南にモンパルナス

＃芸術の森工芸館

＃感謝と尊敬

さらに読み込む Instagram でフォロー