札幌演劇シーズン2024冬「大きな子どもと小さな大人」タイアップ「惑星エンガエン」展の経緯と内容について

 札幌演劇シーズン冬2024参加作品「大きな子どもと小さな大人」は、柴田智之が14年間ほど働かせてもらってきた福祉のお仕事/障がい者福祉について経験を劇作したものです、北海道札幌市にて、生まれながらの体の特性と向き合いながら暮らしている方々と沢山の関わりを持たせてもらいながら福祉と創作の兼業で生活をしてきました。

 私の興味関心は、介護福祉士資格を得るだけでなく2019年~創作活動を休止して3年間、働きながら夜間学校に通って作業療法士資格を取るまでに至りました、我ながらここまでして心惹かれてしまう“障がい”とは一体にして自分にとって何なのかとよく考えます。

 それは個性であると思うのです、個性的に生きる事を決意して産まれてきた存在そのものに対するアーティスととしての共感と尊敬、人間としての根源的な感動と刺激を与えてくれる存在の名称、そう認識しているのだと思うのです。

 2023年より個人の生きがいの創出を目的として独自のサービスとして「個別創作支援」(それぞれの“やりたい”に個別に寄り添って何らかの創作活動を育て充実させていく支援)を始めました。そこでご縁があり実際関わらせてもらっている方々の制作発表の場がほしいなあ、というのが最初で、福祉をテーマにした公演に合わせて劇の感想を話し合うと共に福祉について考えるきっかけになる場としてTOOVCafé/galleryにて福祉の展示をやってみてはというアイディアが生れました、しかしサービスを利用している人のみの展示を障がい者アートと線を引いてしまうのは何か違うな、自分がやりたいことではないな、と気がつきました。

 実際の現場で働くことや、実際の制度や法律など沢山勉強してきましたが、結局、簡単に言うと「人が人を支え合う仕組み」が福祉であると言ってよいのではないでしょうか、そして更に人の感覚について学んでいくと、発達が定型/非定型であるに関わらず普通という状態を表現することの適当さ、というものの難しさを伝えていかなくてはいけないと思うようになりました。

 みんなそれぞれ違う体を持っていて違う世界に生きています、まず合いませんし合わせられません、それが当然です、違うということを自他共に認めあえてからようやく何を普通と呼びたいかについてやっと見えてきたり話合えるようになるのではないでしょうか、つまり、様々な展示形式や方法がありますが私の場合、障がいの有無を問わずに参加したい人がみんな参加できる展示をしたいなあ、になりたどり着いたのが今回の展示です。

※堺真皐さん、松村亨さんの参加決定が直近で決定しましたのでフライヤーへの内容変更が間に合わず載っておりません、ご了承下さい。

「惑星エンガエン」展

〇会期 2024年2月14日(水)〜2月25日(日)※会期中無休

〇営業時間 火曜日ー土曜日:10:30-20:00〈ラストオーダー19:30〉
      日曜日&月曜日:10:30-19:30〈ラストオーダー19:00〉

〇会場 TO OV cafe / gallery
ト・オン・カフェ/ギャラリー

札幌市中央区南9条西3丁目2-1マジソンハイツ1階
(地下鉄「中島公園駅」より徒歩1.5分)
お問い合わせ 011-299-6380

TOOVcafe/gallery https://toovcafegallery.shopinfo.jp/

※観劇後、ご予約頂きましたチケット半券をお持ちいただくと特典としてお好きなバッチを一つ差し上げます、お好きなものをお選び頂けます、こちらの情報についてはまた詳しくお知らせ致します!!

・「エンガエン」という造語は、今回展示参加メンバーである田中宏典さんのアイディアによるもの、〝縁が円に・円が縁にと両方の意味合い、どちらでも取れるよう、一つの出会いがつながっていけたらいいな〟そんな思いから名付けられました。

↑ 田中宏典さんと一緒に土台になる惑星造りの作業動画です。

☆参加方法

1・惑星エンガエンは、参加無料、希望者は誰でも参加可能です、用意してある折り紙で作った家屋(自分で好きな形を作っても可)の紙に「〇〇をして生きていたい!」といった内容で自身の人生の指針を記入してもらう、TOOVCafé/galleryにもペンなどを用意し設置します。

2・実生活に於いても、〇〇で生きていたい!と自分自身が何を大切にして暮らしていきたいのかを宣言できれば、今までよりもずっと生きやすく、人と人が支え合うことにスムーズになれるはず、が書いてもらう理由です。

3・展示空間に、大きな丸い張りぼてを吊り下げて惑星に見立て、この星で自分がどの様に生きていきたいのかを宣言した紙を好きな場所に貼り付ける。

↑ 現段階の惑星です(2024・2月1日現在)

4・貼り付け後は募金にご協力ください、箱を設置します、必要経費を差し引き残ったものを福祉団体に寄付します。

以上が、「惑星エンガエン」展、参加型作品の参加方法でした!ぜひ遊びにいらして下さい。


会場では、様々な方の作品も展示してあります、こちらもお楽しみ頂ければと思います。

 〇展示作品

1 タカトシオッカー (紙の模型、映像作品)
Facebook

2 平田 円 (書道、写真 )

3 田中 宏典 (作詩、戯曲)
ヒロ (seesaa.net)

4 橋口 潤平 (油彩)
橋口 潤平(@junpei_hashiguchi) • Instagram写真と動画

5 島田 拓身 (写真)
Facebook

6 末四方 さうす (衣装)

7 堺 真皐 (油彩)
サカイ シンイチ 堺 真皐(@sakai_422) • Instagram写真と動画

8 松村 亨 (マジック)
松村亨 作品集 | cocoroya art online shop (kokoroyaart.theshop.jp)

舞台は2月10日初日を迎えます、間もなくです!!
お待ちしております!!

札幌演劇シーズン (s-e-season.com)