演劇がうまれる

劇団こふく劇場 第17回公演「ロマンス」プレイベント「演劇がうまれる 札幌編」
こちらの会を手伝わせて頂いております。

なにもないところから戯曲が生まれ、そのことばと俳優が出会い、その俳優のからだを観客が観る。
演劇がうまれるそのすべての瞬間を、戯曲講座、創作、上演、各90分のワークショップを通して、この 2 日間に凝縮し、あらためて演劇の時間の歓びを考えてみたいと思います。
それぞれの演劇が「うまれる」瞬間に立ち会ってみませんか。

上記、日程にてワークショップ/劇団こふく劇場さんと出会える会があります。
九州・宮崎県に行かなくとも新しい出会いで旅してみませんか。

なんと参加無料、、、、!!!激推しです。

(たまたま名前の読みが同じでありました、笑)

以下、私が2018年冬、ただいま、という作品と出会った際に残した自分の感想文でした。
地域で作品を作りながら全国で公演を行っております劇団こふく劇場さん、出会ってほしいです。

劇団こふく劇場 第14回公演 – 劇団こふく劇場 第14回公演「ただいま」 (jimdofree.com)

2018年12月4日

言葉が、規則正しく聞こえました。丁寧で清潔な印象は、楽譜を読むような音階でした。
生活を見つめる言葉。すり足をする言葉。交わされる言葉。言葉が聞こえます。

舞台という場所で「言葉が守られていれば良い」のであれば、何が良くないものとして皆さんは感ぜられるのだろうかと、耳を澄ました。人を見つめる眼差しが、幾つものルールと折り重なり、物語が胸にゆっくり沁みました。じんわり広がる思いの色香を深く吸い込み、理解しようとした。これらは北国にはない郷土感だった、そう思う。

こちらでは本当に暑い夏を繰り返す体験がない、私達に与えられた季節は冬。火に手をかざすことだけが学びとしてある。舞台は私にとって、光だ。大切にされないと、傷つく。傷つくよりも、痛む。かざした手に感じたのは、強さだった。愛おしい、生きる強さだった。温かった。ああ、私はいま何月にいるんだろう。そうして生まれた問いは、誰に質問したら良いのだろう。問いかけられた問いを、自分に問うた。

ただいま、という言葉をどんな意味で読むんだろう。どんな気持ちを込めるんだろう。何を見つめて、何を思うんだろう。演じられた言葉に、どんな言葉でなら、おかえりを伝える事ができるんだろう。亡くなってしまった方達が、まだ人の思いの中で生きている事を明らかにしてくれた台詞があった。胸によく響いた、残響して、反芻した。

人の心に山があれば、海がある。登れるだけ登れば、泳げるだけ泳げば、潜れるだけ潜れば、さあ何を掴む。さあ何を放す。無限にある選択肢から、さあ、何を決断する。何処へ進む。人としてこの星に生まれ落ちたのなら、みんな、生きて死ぬまでの間にしか、何もない。確かだ。充実した生と死を、渇望する。

違いは、引力になる。わからない魅力には恋する他ない。
自分の自由に正直であれないのなら、旅する事は叶わない。

以上、日記のような記録でした。