さて、個別の創作支援についてなんです。
これが自分のやりたい福祉と呼びたい仕事であると辿りつきました。
長くなります。<m(__)m>
18歳から創作活動と演劇をスタートしました日から生活にはいつでも困窮(涙と笑い、、え今でも?笑)する日々、あらゆるアルバイターを経験してきました。その中で出会ったのが福祉というお仕事でした。舞台以外で専門職を身に着ける様になるとは夢にも思いませんでした。有料老人ホーム/グループホームで昼夜三年働きながら勉強して介護福祉士資格を取得した後、かねてから興味のあった障がい者福祉の現場で働くようになりました。
これもまた自分にピッタリとあった仕事でありました。子どもと一緒に遊ぶのが大好きになりました、つまずきや不自由があればあるほどみんな私の友達や仲間であると感じられます、他人事とはとても思えないということに気が付きました。10年ほどで北海道札幌市の公共交通機関で行ける場所/乗用車で行ける場所で子ども達が楽しめそうな場所にはほとんどに出かけて遊んできた様に思います。ありとあらゆる活動、街も山も海も子ども達の感覚にどのような効果があるかを考慮して特性に合った関りを模索すること、体験を共にして関係を作りながらあらゆる生活に役立つ方法を一緒に習得することを覚えました。一つづつが奥深く、俳優/アーティストとしての不可解であった自分自身の感性を紐解いて、自己受容させてくれる時間でもあったように振り返ります。
出会った子ども達の成長にお供してそのまま成人の部で働くようになりました。成長と共に環境が変わります、言葉が不得意な子ほど他の方法で表現する生傷の絶えない現場でした。どうすれば現状が良くなる様に工夫できるのだろうか悩み抜いた結果、自分に勉強が足りないからであると思う様になりました。その後、別の現場で昼間は放課後等児童デイで働き作業療法士資格を得る為に勉強する夜間学校生活をスタートさせ、寝る間を惜しんで学習してきました。作業療法士資格を得た後も、一体自分はどんな支援をしたいのだろう。一体自分はどんな仕事を福祉と呼びたいのだろうと悩んでいました。結果、たどり着いたのが、アーティストとしての経験を活かした個別の創作支援でした。
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問題はなくせない、だけど減らす事はできる。必要なのは体験ではないだろうか。自ずから溢れてくる何かで、公共の場に社会参加して成功体験を踏むことではないだろうか。それは身近な人たちに喜んでもらえたり褒めてもらえることだと思う、自分のやりたい事で受け入れてもらえること。嬉しい/楽しい体験はもう一度やってみたいと願うものだから。その自分のやりたい何かで喜んでもらえる何かを見つけて社会参加させてあげられることができたなら、認められる経験を積めたなら、その子達の生活の質はぐっと上がるように思う。これがやりたい。
生活そのものに寄り添った支援はもうすでに沢山ある上に、とても個人ではできない。環境そのものを作りだす作業はもうすでにある。自分にしかできない事は何だろうかと考える、それは自分が常に必要にしてきた非日常ではないかと気が付きました。”劇作 演出 出演、造形、陶芸、絵画、身体表現、音楽、おそらく表現であればジャンルを越えて応えることできる”ということだった。失敗や挫折の経験は人何倍も豊富であるから、いつも何かと怒られてしまう子ども達の気持ちはよくわかる。恥ずかしくなんてないから、遊びの中で一緒に可能性を模索できる場を作ってあげたい。これが自分にしかできない自分らしい福祉の仕事と呼べるのではないか。
長年支援で関りがあり苦楽を共にしてきた子ども達(今はもうみんな立派な大人です、涙)の中で、ある日に演劇に強い関心があることが分かった方が居ます。タカトシさんです。私の活動を偶然目撃して公演にも足を運んでくれました。「演劇を教えてください」と真摯に訴えてくれた気持ちに応えようと稽古を少しだけ積んだ後、夜間学校生活終わるまで待ってほしいとの約束を交わしていました。思い立って連絡を取りました。この日を迎えるまでに出会ってから10年です。成長したタカトシさんの姿に感激すると共に時間がすぐに戻ってくるようでした。今日にでも稽古の続きをと思っていたようでした。
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タカトシ・オッカー(@takatoshi_occur) | Instagram
彼との約束を果たすことを目標として活動したいという旨をご両親、了承して下さいました。(感動してしまいました、涙)タカトシさんの考えるやりたいことの実現に向けて活動場所や頻度、発表の場の設定をコツコツ模索していきます。彼の夢が実現することが私の夢でもあるのです、これを支えて育て、大事な成功の体験として手渡せるように挑戦の続きが始まりました。ぜひタカトシさんに出会ってほしいと希望しています。お知らせさせて下さい。(●^o^●)